受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

千葉県

恵方巻口にいっぱい福ためる

今村 文香 11歳

七草のどれが好みと言われても

綿引 優夏 14歳

土筆坊無口な祖父のほほゆるむ

吉岡 杏樹 16歳

棚田張る田越しの水に風光る

髙橋 トシ 88歳

紫陽花の藍に空あり海がある

中田 芳彦 74歳

東京都

ママ似ならパパと結こんできるかも

深山 咲生 9歳

サンタへの手紙書いた日なつかしむ

前畑 菜桜 14歳

洗いたてフワッと感じるママのにおい

柴山 咲紀子 16歳

運動会位置についてる父とカメラ

横山 裕紀 23歳

恋の字の心の位置が気にかかる

米田 友祐 31歳

神奈川県

照れた顔夕日のせいにしてみたり

福西 明日香 14歳

君の目を見つめただけで炎天下

梅下 栞 16歳

母になり世界に色がついてきた

永井 千夏 28歳

大丈夫と濃く書く2B夏近し

小野寺 勇 57歳

白菜の芯に残りし日のぬくみ

塚本 治彦 59歳

新潟県

ほうきくんエレキギターにへんしんだ

片山 麻里 10歳

青空は地球の機嫌良い時だ

谷 優樹 12歳

教科書を大根みたいにつけこんで

佐藤 瑠唯 15歳

セーターのほつれで思い出あふれだす

坂詰 真奈 17歳

やまびこに誓った言葉返ってくる

藤井 美帆 27歳

富山県

夕日あび白い立山ほほえむよ

川尻 優希 7歳

高山の寒さが生んだ白いかべ

越前 克仁 10歳

犬の尾は上むく正月よく晴れて

大橋 りか 12歳

鳥の声追いかけながら春を待つ

前田 雅美 35歳

宇宙から日本語を聞く星月夜

岡野 満 60歳

石川県

セーターがいつ着るのかとまっている

山田 修輔 9歳

振袖の不馴れな足元雪踊る

角 隼人 27歳

流星群ロマンチックがすずなりで

神頭 真未 41歳

祖母と見た山の景色を孫とみる

嶋野 まり 56歳

お雛様横になりたいかも知れず

牧野 知恵子 57歳

福井県

冬の旅一期一会の出会いあり

岩井 陸 16歳

滑り台はじける笑顔に春が吹く

牧野 美星 26歳

青い空夏の入ったシャボン玉

和田 真也 39歳

雨垂れのひとつひとつにある宇宙

辻川 定男 61歳

母恋えば雪嶺はゝに似て優し

稲田 益兵 83歳

山梨県

フォークダンスうるさい男子も王子様

八田 妃花 10歳

雪うさぎゆっくり溶けて動きだす

柳澤 真菜緒 13歳

制服が背中を押した春の朝

河野 歩季 13歳

部活後にぱっと見上げる星が好き

大畑 友理香 16歳

切った髪気づいてほしい春休み

岡田 菜摘 20歳

長野県

信州に冬将軍が住みついた

長澤 佳子 11歳

先生は難問解く時宇宙人

渡邉 真衣 14歳

紅葉もゆ負けじと私紅を引く

比田井 美穂 25歳

初詣八十路神鈴強く打つ

内川 伝夫 82歳

何か跳ね何か光りぬ春の池

関 徳寧 89歳

岐阜県

キャベツさんようふくいくつきてますか

笠井 真奈 8歳

母の声朝からひびく氷点下

藤原 未奈実 11歳

祭りの日山脈連ねるかき氷

髙野 来璃沙 15歳

紐ほどく靴の中にも花吹雪

安井 奈菜 22歳

雛つばめ口の赤さに空の青

藤井 智恵 32歳

静岡県

もちつきで疲れて眠る祖父がいる

勝亦 陽菜 14歳

しし座からこんぺい糖が降ってくる

依田 耕成 15歳

桜咲く一ページ目の美しさ

下位 由香 17歳

落書きを書いては消して冬の窓

堀畑 明信 17歳

菜の花に染まりて睡る乳母車

上野 和子 76歳

1 2 3 4 5
  • X