受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

ばあちゃんちこたつも笑顔も温かい

木村 賢太 12歳

雪だるまあさって頃は里帰り

稲葉 頌 14歳

いつの日か消えたサンタに俺はなる

久保 晃紀 17歳

節分のこぼれた福にじゃれる猫

松井 加代子 37歳

百歳の母腰のばし家まもる

井上 佳子 70歳

山口県

いのししに先をこされる栗拾い

竹永 和真 12歳

光にも影にもなれずただ迷う

橋本 致昇 18歳

あちこちで霜柱たちが組体操

京條 孝憲 18歳

通り雨季節の匂い強くする

河田 陽子 32歳

待春のこころを書きて投函す

西屋 富美子 70歳

徳島県

お正月パパがいてくれてうれしいな

まるおか ひとみ 7歳

クリスマスひそひそ話の父と母

森西 彩香 10歳

曲がり角見えない相手に髪直す

小笠原 風季 16歳

一瞬の幸せくれる君の嘘

猪口 浩平 17歳

少年の指先にある大宇宙

島田 利幸 64歳

香川県

草原に兎が集う花祭り

奥平 優二郎 17歳

絵日記の青で始まる夏休み

中本 優子 22歳

昼寝子の呼吸正しき夏座敷

大西 健司 33歳

駅が好き旅立つところ帰るところ

井川 真理子 55歳

母になる春大根の種をまく

新居 弘美 63歳

愛媛県

空色の歯ブラシ選ぶ新学期

藤原 日菜乃 10歳

春来たるまだつぼみでもいいですか

福本 優衣 13歳

誕生日聖夜と一緒何か損

藤井 将 17歳

そのひととじかんを紡ぐ年賀状

福見 直樹 32歳

小学校高きにありて山眠る

大西 秋廣 82歳

高知県

桜の門くぐってあなたに会いに行く

高橋 きらら 15歳

グローブのすっぱい匂い油蝉

濵田 生真 16歳

木の実独楽すぐに馴染める転校生

樋口 瑞穂 18歳

冬の夜にゆがんだ川の字整える

沖 忍 35歳

タンポポを名刺のように差し出しぬ

野村 悦子 55歳

福岡県

福よぶかえびすさん似のおじいちゃん

都田 菜摘 14歳

蟻の巣を笑顔で壊す小さな子

窪山 隆太郎 17歳

幸せは祖母の手にあり猫あそぶ

畑山 朋美 22歳

恩師にも今は説教同窓会

大庭 加代 70歳

座蒲団で足りる赤子の昼寝かな

山見 睦子 71歳

佐賀県

ひまわりを見てる私も笑ってる

田畠 由季 11歳

紫陽花に負けじと会話に花が咲く

古賀 暁子 13歳

手書きして少し夜更し年賀状

武富 美那子 17歳

妻編みしマフラー巻きてペダルこぐ

南里 悠介 32歳

遅刻よと蒲団の中の猫おこす

権藤 雪枝 73歳

長崎県

その涙次の夏への種となれ

永江 寬治 13歳

桜咲く肩車して写真撮る

山口 大貴 18歳

待たせたね君の肩には白い雪

千原 崇志 18歳

山里は暮れようとして柿あかし

野口 佳織 36歳

天も地も懐に入れ寝正月

宝亀 克忠 86歳

熊本県

くつばこを昔は下から見上げてた

下山 純平 14歳

雪解水そっといのちを育んで

本田 桜子 15歳

風立ちぬ右に左に赤とんぼ

葉 伸偉 32歳

春の日が猫になろうとそそのかす

中山 清 37歳

春よ来い円周率の桁外れ

永野 光雄 60歳

大分県

月の夜ビルの影が縮んでく

三重野 桃果 14歳

帰り道近所の小川に鮎の影

飯田 翔太 16歳

寂しさを春一番が吹き上げる

村上 晋次郎 16歳

片思い星占いに打ちあける

山下 由佳 25歳

祭り笛綿菓子のような昭和かな

佐藤 喜美男 85歳

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