伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第二十一回
佳作特別賞
スプンからこぼれるとろろなだれ雪
雪ふると一味ちがう朝ごはん
サンタさんわたしはいい子なんだよね
母のひざ耳かきだけは指定席
クリスマスサンタの手紙がお母さんの字
忘れ物夜の学校こわすぎる
つばめの子もう飛べるよと見せに来た
にじの上こいでみたいな一輪車
もぐら来て夜の庭でトンネル工事
おしゃべりの言葉が湯気に変わってく
新学期桜もきんちょうするのかな
しょうじはり孫の手なかなか役に立つ
きれたたこ天のばあちゃん見えたかな
書き初めに未来のゆめを太く書く
野水仙みんな一しょに海見てる
神様がおこるとカミナリおちてくる
お父さんたばこの息でジュゴンのわ
青い海魚のおうちまもりたい
凧あげは冬の風がお手つだい
初めての都電レトロな顔で乗る
雪の道きをつけなさいと母ころぶ
空を見て色えんぴつでえがく虹
もへ字書く雪は大きな自由帳
北風にとばされそうなぼくのかげ
ほしがきの1日ごとのちがう顔
音たてて大寒の橋わたったよ
おじぞうさんなにを考え森守る
カエル達中学校では合唱部
いん石がうさぎの耳につまったよ
ありんこが入道雲につまずいた
神様がエレベーターでおりてきた
焼芋がお口の中で汽車ポッポー
菜の花の黄色い海に蝶泳ぐ
せみたちがよんでいるのに授業中
短い手紙俳句の力おもしろい
かど松をかざる旅館に着きました
マスクしてマスクでぬぐうメガネかな
グラグラ歯ポロッと取れて解放感
最後の肉誰が食べたか鍋裁判
うれしいなパパがいっぱい笑ったよ
ミノムシが「寒くてダメ」と言ってるよ
帰り道だしの香りだぼくの家
菜の花がみんなの畑に絵をかいた
手ぶくろが風はねのける登下校
マラソンで一位の風をかけぬける
初笑い笑いつかれてお茶を飲み
十二月地図の勉強始まった
妹がせいちょうしたな文くいう
妹が今年はとうとうランドセル
雪だって形をかえて芸術に