応募はこちら

受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

参観日手を振る母さん派手な服

岩崎 由希子 12歳

正解し授業の空気独り占め

鈴木 晴香 13歳

道東の荒き潮風肌をかむ

佐々木 拓人 17歳

夕もやを日本画にして帰る雁

鈴木 美緒 41歳

ダイヤモンドダストだねと手をつなぐ

工藤 光吉 50歳

青森県

制服を着てみただけで祖母涙

高井 憲務 12歳

夕日浴びコスモスの色変わってく

大村 七海 13歳

パン焼いて小さな春をふくらます

野村 英利 60歳

行商に磯の香りがついて来る

瀧内 政子 70歳

飄々と風の舟ゆく花野かな

後藤 瑞江 70歳

岩手県

えんぴつのしんが減って知恵ふえる

安在 芳美 12歳

満月が広い湖にもう一つ

田代 成美 16歳

起きぬけにまたかと嘆く雪景色

星川 理央 28歳

日向ぼこ和菓子のような老二人

鈴木 秀悦 65歳

縄文の命を継ぎて野蒜掘る

佐藤 克哉 72歳

宮城県

五線紙におさまりきらない春の音

齋藤 歩 15歳

前向きでガーベラのような人を知る

畠山 由利江 18歳

押し花の年月を知る雑誌の背

橋 由紀子 26歳

河童からメールが届く夏休み

村上 誠治 38歳

湯豆腐の重さ五十を過ぎて知る

今出川 純 52歳

秋田県

かみなりはのこぎりみたい空をきる

浅野 莉南 7歳

おばあちゃんの味は三つ星きりたんぽ

今井 芹奈 10歳

とりあえず外に出てみるバレンタイン

工藤 彰人 19歳

水底の苔にも春の日差しかな

阿部 昭七 69歳

山の芋掘ってブラジル近くなる

土谷 とし雄 70歳

山形県

日本史に集中できない外は夏

富樫 さゆり 17歳

駆けて行く君の背中に春ふわり

小関 香 36歳

携帯はお切り下さい蛍飛ぶ

山口 千晴 36歳

ハロウィンで一番受けたノーメイク

柏屋 若子 56歳

茶の花の蕊に夕日の残りかな

佐藤 守 87歳

福島県

ライオンもたまには母の胸の中

小堀 義斗 17歳

祖母が来た不思議と部屋が温かい

嶋貫 愛沙 18歳

冬の日の結露の窓に笑顔ある

須賀 太洋 22歳

虹ですよ校内放送しましょうか

白井 まや 57歳

金魚売り半音下げて路地を行く

木幡 恭一 76歳

茨城県

おとしだまかみのおかねはぎんこうへ

安達 由樹 4歳

ランドセルわざとつぶして背伸びする

上原 恭子 29歳

日溜りの石段占めて夢見猫

愛澤 典子 47歳

向日葵の背筋正しき中学校

山中 薫 72歳

日向ぼこ雀の会話立ち聞きす

鈴木 百子 80歳

栃木県

草むしり手じゃなく口がうごいてる

石井 那美 12歳

制服を脱いで私は春になる

青木 由香梨 18歳

切なさは過ぎゆく春の落としもの

鈴木 佐和子 19歳

日だまりをおぶって歩く子猫かな

山市 雅美 35歳

山清水やけに地球の味がする

手塚 巳鏡 54歳

群馬県

年の暮れじゃまにされてる父とタマ

石田 優梨絵 12歳

ビー玉の中に涼しさひかってる

佐藤 千栄 13歳

変化なし君と僕との化学式

飯野 一歩 16歳

まる文字の嫁の便りや鳳仙花

竹内 紘子 68歳

指揮官は何処にござる蟻の列

神保 藤蔵 86歳

埼玉県

竹うまでさわってみたいなお月さま

梶本 玲央 8歳

空にいるわたしのねこは元気かな

関塚 海莉 9歳

雪ふったなべのおいしさ二百倍

木村 海里 11歳

ポフポフと確かに聞いた雪の音

岡本 桃花 11歳

大昼寝猫には惜しき面構へ

松居 一江 68歳

1 2 3 4 5
  • X