伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第十九回
佳作特別賞
バッタがねぴょんとはねると草ゆれる
乗るだけでタイムスリップチンチン電車
クッキーがこんがり秋の日曜日
神様はお正月でもいそがしい
つくしさんマイクみたいで歌えそう
そうじきが動いているよぞうの鼻
かみなりをつれて帰ったお父さん
しんこきゅうむねいっぱいのきんもくせい
もみじ来て電車ごっこの客になる
白いきり学校かこまれ雲の中
ばあちゃんが日がさわすれて次のバス
オリオン座見ていてラーメン三分まつ
アジサイは雨がふらずもぬれていた
茶柱よ今日こそやるぞホームラン
赤ちゃんはおっぱいだけでかわいそう
おせっきょうなま返事してまたのびて
おこられて十分間の一人旅
のんびりと雲が動いたねむたいな
もっきんだつららがいっぱいドレミファソ
おつかいでなんだかわたし主婦気分
竹とんぼ風と遊んでおりてくる
がんばったねとほめてくれてる通知表
運動会びりでも心のテープ切る
こいのぼりみんなの勉強のぞいてる
でこぼこのキャベツみたいな雪だるま
なんとなくせなかがのびる新学き
校舎うらかべもさびしい雪景色
カマキリとにらめっこして日がくれる
草かげにかげ武者となるへびのから
トウモロコシ小さな兵隊ならんでる
霜柱小さなビルが立ちならぶ
夕ぐれといっしょにそまる干柿が
新学期となりのクラス大笑い
星空にサンタが通ったそりのあと
曲にのり母の手料理なべを舞う
池だけど白鳥たちには滑走路
春風のにおいがわかるぼくの鼻
いきたいな銀河鉄道月の駅
うちの母化粧落ちたら福笑い
茶ばしらで合格決まったお兄ちゃん
食べる事大好きだから歯をみがく
新年の書初めバッチリ良い予感
弟の相談相手はゆきだるま
まどがらすいろんな空をうつします
カマキリはみんなの前できめポーズ
いもうとのぼうしのずれをなおすあさ
おには外つまみぐいした弟と
巨大ビル下から見ると寒気する
北風はほっぺをきゅんとつねってく
干し柿やみためしわしわ中愛じょう