伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第十九回
佳作特別賞
さくらんぼママのお口とおなじいろ
たおるけっとのりまきにしてねるんだよ
ふまないでわたしのかげがつぶれちゃう
ちぢんでた手足がおゆにとけていく
ポニーのりどきどきしててピースした
かかしたち一本あしでダイエット
こわくないおにいちゃんとおるすばん
からっかぜぎんぎんみみがないている
ろてんぶろパパのあたまにゆきつもる
さむい夜ピンポンなったパパ帰り
ほったいもおんぶばったがうごかない
まく上がるどきんどきんといいだした
ながれ星ついらくしたらひろいたい
カマキリがあたまをかいてポーズした
まごの手は本ものがいいとおじいちゃん
本をよむとなりでママはメールよむ
つららはねまほうの音が聞こえるよ
どんぐりがまんまるすぎて立てません
クンクンと子犬がなくよふゆのよる
ねこじゃらし先生たぬきかもしれない
台所ベートーベンの母がいる
クリスマスおもしろいからねたくない
しも柱冬はりっぱな大工さん
お茶うがい私はかぜをひきません
秋の中コロッとねているお姉ちゃん
フラフープおへその中まで回転中
くやしくて妹ないたかるたとり
夕やけに色紙はったのと妹いう
せつぶんは母のねんれいばれる日だ
じてん車でどこまでいくかきめてない
お母さんリズムにのってパンこねる
ぶりおこしお空にひびが入ったよ
おつかいです立山雪をかぶってる
てつぼうにみず玉の列車がとおる
春の道一年生のわらい声
体いくかんぼくの大声やまびこだ
らっ花生なかよし家ぞく子だくさん
お年玉ちょ金ばこがしあわせだ
ゆきだるますぐともだちになりました
さらさらと青空なでるすすきのほ
かみなりがなるたび父にしがみつく
はつもうでおみくじ引いて分かれ道
正直になれた自分に丸あげる
大そうじ母さんちょっとうかれぎみ
カブトムシ森の中をパトロール
年々に鏡の前座る時間長くなる母
じいちゃんと昔話で長電話
マンションが建つまでゆれるぼくの家
ちぎれ雲大空走る動物園
ちぎれ雲まいごになってこまってる