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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

散らし寿司テーブルの上に春が来た

谷内 この実 10歳

父の背が大きく見えたテント張り

神田 脩也 14歳

青春と津軽海峡後にする

遠藤 美幸 15歳

漁り火が星に負けじと海を舞う

坂本 梓 16歳

コーヒーがうまいしっとり雪降る日

船山 昭子 76歳

青森県

ろてんぶろ雪で顔だけれいぞうこ

下平 健正 8歳

シベリアを暖炉で語る祖父の声

島川 絵里香 15歳

父の背が仕事の辛さを語ってる

菅野 俊明 17歳

日曜日ひなたのにおいがする布団

古舘 美香子 35歳

空耳にされてしまいぬ初雲雀

中村 豊志 56歳

岩手県

夏の空八・一五に鎮魂歌

佐々木 一真 14歳

雪衣纏い輝く岩手山

佐々木 香遥 15歳

薄野へオーケストラを聞きに行く

宮舘 隆 17歳

初めての雪に小さな手形押す

山本 美保古 26歳

ランドセル選ぶ姿が春を呼ぶ

丹野 展広 30歳

宮城県

金色の稲穂がなびく千枚田

吉田 汐里 11歳

雪玉をにぎる背中に当てられる

糟川 啓介 11歳

ちりぢりに大地へ還る紅葉かな

佐竹 光 15歳

シュプールを描きし子の頬紅二つ

小野寺 雅美 33歳

鮟鱇を吊って丹田膨らます

伊藤 孝喜 72歳

秋田県

うらの畑せまいけれども野球場

阿部 斐斗 9歳

たんぽぽは私と同じふんばるよ

鈴木 萌加 9歳

なまはげの声といっしょに波しぶき

斉藤 朝美 12歳

湯たんぽの代わりに我が子ギュッと抱く

田中 朗子 31歳

霙やみ鬼火のような夕日燃ゆ

熊谷 光代 51歳

山形県

月の山りんどうの花さきほこる

最上 穂乃香 10歳

アマリリスぼくの背みたいにのびている

大沼 康平 11歳

ふきのとうちょっぴりあわてて顔を出す

神保 隆椰 13歳

羽越線白鳥さんも乗っている

佐藤 くるみ 16歳

手を添えて凍えし指先温みゆく

押切 圭子 41歳

福島県

ばあちゃんのセーターあむ手まほうの手

永山 智基 8歳

ふなの列川に見えるよこいのぼり

渡辺 由香 10歳

強い風三連休もふきとばす

相川 香織 12歳

雪化粧ポストはどこにありますか

筒井 亮 18歳

水仙を冬の匂いと子らが云う

大和田 恵理 43歳

茨城県

ピカピカのくつとはずんで新学期

北野 颯人 10歳

マフラーを母は長めにあんでいた

飯村 翼 13歳

青空に響け勝利の応援歌

佐藤 奈菜 17歳

陽だまりに置かれた座椅子祖母の影

松枝 裕香 18歳

蟻の列ちょっと自由な最後尾

藤田 映子 31歳

栃木県

しんまいがきらきらひかるかまの中

木村 菜絵 7歳

たこ上げて冬休みはもう終わりです

小林 成実 9歳

かまくらのこわれた穴から星を見る

佐藤 知治 18歳

けぶり立つ関東平野の冬の朝

野沢 佳央里 21歳

銀杏散るアルファベットが散るように

橘川 芳子 72歳

群馬県

なわとびのじゃまをしないで冬の風

今井 美月 9歳

暖冬や父と二人の三国峠

遠山 智行 14歳

満天の星になるまで語り合う

本多 歩見 16歳

風ぐるま父が一吹きして選ぶ

豊嶋 秋生 69歳

木枯しを両手に受けて味噌作り

佐藤 照子 78歳

埼玉県

花の芽がよいしょよいしょと力だす

関谷 春花 9歳

フサフサのセーターを着たコブシの芽

斉藤 麗 11歳

受験日にいきなり母が物落とす

杉田 英里華 12歳

おばあちゃんの家昭和のにおい

大楽 涼 15歳

まるい夢見たくてまるくなり眠る

松本 潤子 43歳

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