受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

目覚めれば頬をかすめし冬の声

京都府 上野 絵理 21歳

春一番私のモヤモヤ吹き飛ばせ

熊本県 笹原 香苗 21歳

夕焼けにそっと消えてく話し声

三重県 荒木 泉 21歳

春がくる家を出る日も近くなる

三重県 藤城 ゆい 21歳

トラックが信号の色変えて行く

神奈川県 大眉 文恵 21歳

夕焼けに君の残像おいて行く

神奈川県 寳納 智記 21歳

節分に豆撒き忘れ鬼が来る

大阪府 島井 真由美 21歳

おはようと言わぬアサガオ咲く小道

長野県 田中 裕也 21歳

カーテンの隙間を縫って春が来る

東京都 稲岡 信 21歳

右手には買い物袋春一番

東京都 當間 和幸 21歳

年賀状ふと祖父星と書く手止め

奈良県 松尾 明李 21歳

黒板に白いチョークの子守唄

福岡県 市木 勝之 21歳

振り返る遠い背中にあたたかさ

福岡県 竹内 彩 21歳

夏草を摘めばこぼれる野の薫り

福島県 板垣 布美子 21歳

お茶でもどう少し震えた恋心

愛知県 山宗 佳永 22歳

ゴッホの絵から抜け出してきたか百日紅

茨城県 峯田 やよい 22歳

緑茶って自然を感じる代名詞

群馬県 佐俣 元樹 22歳

シャーペン何度折れても立ち直る

埼玉県 髙山 裕輔 22歳

抜け道のぺんぺん草におじぎする

神奈川県 河野 未瑛 22歳

父が母を名前で呼んだ春うらら

神奈川県 佐藤 真貴恵 22歳

弟の誕生日に夏あげる

神奈川県 小森園 さや 22歳

夜空舞うたき火の火花火のUFO

大阪府 亀井 知里 22歳

半月の切り口優し春愁い

大阪府 吉田 桃 22歳

砂時計そんな急いで落ちないで

大阪府 山村 由雅 22歳

春の風僕の企画が通ったよ

大阪府 大木 慎太朗 22歳

清流の滴紡いだ葉の香り

大阪府 鈴木 亨 22歳

三が日神様だけは忙しい

東京都 下 健二 22歳

木漏れ日が紅茶の琥珀深くして

東京都 松本 法子 22歳

水中に差し込む光の流れ星

東京都 田中 陽子 22歳

一つしか手袋ないから手をつなごう

東京都 飯高 彰 22歳

夜の空白桃ひとつ生りにけり

東京都 樋口 盛一 22歳

とまと一つがぶりと噛んで夏を嗅ぐ

栃木県 三浦 千翔 22歳

流れ星落ちて蛍になりました

兵庫県 永良 伊都子 22歳

除夜の鐘ナースコールと重なって

兵庫県 炭本 悠 22歳

湯たんぽに触るるがごとき手紙かな

兵庫県 渡邊 康治 22歳

白菜に青虫潜む温暖化

兵庫県 有年 麻美 22歳

キラキラと夜更かしをする冬の街

愛知県 伴野 茜 23歳

稜線に鉄塔つきだす青嵐

茨城県 石井 亨 23歳

ばぁばの手雪降る朝もあったかい

岡山県 國塩 由美子 23歳

写メールに集う冬夜のルミナリエ

広島県 安冨 琢也 23歳

おどろいた私が結婚できるとは

埼玉県 加川 藍 23歳

木漏れ日の中を駆け抜け夏がくる

埼玉県 高橋 優花 23歳

寒空に一オクターブ上がる声

埼玉県 田守 久美子 23歳

花筏親指姫も河渡り

滋賀県 水上 真奈美 23歳

春一番コンビニ袋も空を舞い

神奈川県 広津 育美 23歳

君の手に乗せたみかんは地球だよ

神奈川県 水原 竜太 23歳

聞こえない振りして逃げた夏の昼

静岡県 飯田 桂介 23歳

雪降らず温暖化への恐さ知る

大阪府 松堂 慶子 23歳

夏が好き田舎に帰るだから好き

大阪府 神代 みさき 23歳

こいのぼり一緒に泳ぐは布おむつ

大阪府 澤崎 七海 23歳

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